自転車で歴史と自然を堪能する1泊2日ルート

昭和元(1926)年に創業した「銀釜」は、今もなお伝統の味を守り続けている人気の釜めし店です。イチ押しは定番の「五目釜めし」ですが、旬な食材の風味をしっかり釜に封じ込めた季節メニューも味わいたいところ。9月～10月までは松茸の釜めしやどびんむしが登場。また、11月からは「かき釜めし」が登場し、冬の味覚をひと足早く満喫できます。

観光旅行に行くなら、その地ならではの特別な体験をしてみたいですよね。そんなときにおすすめなのが、「なべのそこ」が開催している“名ガイドと足利を深く知る旅へ！足利まちなかサイクルツアー”です。サイクリングというと一般的には大自然を走るツアーがほとんどですが、こちらのツアーの舞台となるのは歴史と文化の香りに満ちた足利の街。奥深い歴史を見て、肌で感じながら過ごすひとときは、きっと忘れられない思い出になります。

ツアーは、大正6(1917)年に建てられた築100年の古民家「なべのそこ」からスタート。コースは季節や時間帯によって変更になることもありますが、「ロケ地旧劇場通り」や「石畳エリア」など、足利ならではの歴史情緒あふれるスポットを巡っていきます。

後半は渡良瀬川の河川敷を走るので、しっかり自然を満喫できるのも魅力的なポイント。昭和22(1947)年創業の老舗和菓子店「三船屋」でのおやつタイムも、良い思い出になりそうです。

北緯36度、東経139度に位置する「道の駅 どまんなかたぬま」は、その名のとおり日本列島の“どまんなか”にある道の駅。ちょっと立ち寄るだけでも楽しめる、そんな印象深いスポットです。おいしいご当地グルメやスイーツが楽しめるお店が充実しているので、ちょっと一休みするのにぴったり！足湯施設もあるので、サイクリングの疲れもしっかり癒せますよ。

コラム

10月中旬以降の観光なら日本一のイルミネーションは見逃せない！

約100,000㎡の広大な敷地内に、8つの花の季節をテーマにした季節感あふれる庭園が広がる花の花と光の楽園「あしかがフラワーパーク」。四季折々の美しさに出会えるスポットとして人気ですが、秋以降は「夜景観光士が選ぶイルミネーションランキング」において7年連続で全国1位を受賞しているイルミネーションイベント「光の花の庭」に注目！毎年10月中旬～2月中旬に開催されるので、この期間にお出かけするならサイクリングツアーの後に訪れてみてはいかがでしょう。JR両毛線「足利駅」から一駅、「あしかがフラワーパーク駅」から徒歩3分です。

[ スポット名 ]

あしかがフラワーパーク

[ 所在地 ]

栃木県足利市迫間町607

[ お問い合わせ ]

TEL 0284-91-4939

[ 公式サイト ]

https://www.ashikaga.co.jp/

[ 詳しくはこちら ]

https://www.tochigiji.or.jp/spot/s2306

風情ある雰囲気に包まれ、ゆったり疲れを癒すなら「赤見温泉」がおすすめです。創業から103年を迎える老舗のホテル「一乃館」や全室離れ形式の「割烹旅館公園荘」など、日本名水百選の「出流原(いずるはら)弁天池」の湧き水を引いて沸かしたお風呂を楽しめる宿がそろっています。天然温泉ではないものの、炭酸水素カルシウムを含んだ湯は保温、保湿力に優れており、化粧水を肌にまとうような温もりが評判です。

栃木県指定天然記念物であり、環境省選定の日本名水百選のひとつにも数えられる「出流原弁天池」。池の中を泳ぐ鯉の姿がハッキリわかるほど透明度が高く、“関東版モネの池”とも称されます。すぐそばにたたずむ「磯山弁財天」は、懸造りといわれる独特の寺社建築で作られているのが大きな特徴。七福神の一柱である弁財天が祀られており、境内の随所にその化身といわれる蛇の石象が安置されています。

「唐沢山城跡」は、「関東七名城」「続日本百名城」のひとつで、国指定史跡の山城跡。標高242メートルの本丸跡には、築城主とされる藤原秀郷を祀った「唐澤山神社」が鎮座しています。神社は唐沢山の山頂に位置するため、関東平野を一望できる絶景スポットしても有名です。四季折々の景色が楽しめ、毎年11月中旬～下旬には紅葉が見ごろを迎えます。

「犬伏新町薬師堂」は、慶長5(1600)年天下分け目の「関ヶ原の合戦」を前に、真田昌幸、信幸、信繁(幸村)親子が東軍と西軍に分かれて戦うことを決断した場として伝わるスポット。NHK大河ドラマ『真田丸』でその名が知れ渡り、多くの観光客が訪れるようになりました。かつて薬師堂の脇を流れていた川に架かっていた橋は、真田父子の別れ橋として語り継がれています。

関東三大師のひとつ「佐野厄除け大師」は、新年の厄除けや方位除け祈願のために遠方からも多くの人が訪れる天台宗の寺院です。ご祈祷は1年中受け付けており、当日でも予約なしで受けることが可能。公式サイトに厄年と方位除けをする年の早見表があるので、事前にチェックしておきましょう。
また、佐野厄除け大師の目の前には、佐野市最大級の品ぞろえを誇る佐野市観光物産会館があります。参拝のあとは、お気に入りのお土産を探しに立ち寄ってみてください。

良質な水で練られた小麦の生地を青竹で延ばした手打ち麺と、コクのある醤油ベースのスープが特徴的な「佐野らーめん」は、栃木県を訪れたらぜひとも味わってほしいご当地グルメのひとつ。佐野市内には数多くのラーメン店がありますが、その中でも「叶屋」は、創業以来、あっさりとしたスープとコシのある麺のマリアージュが人気を集めています。おいしさもさることながら、すべてのラーメンが1,000円以下とリーズナブルな点もうれしいポイントです。

コラム

耳の形をしたご当地グルメ！？「耳うどん」

佐野市葛生地区などに伝わる郷土料理「耳うどん」も、ぜひ堪能してもらいたいご当地グルメ。練った小麦粉で作った形が耳の形に似ていることから、そう呼ばれています。明治40(1907)年創業の「野村屋本店」は耳うどんと大根そばが人気のお蕎麦屋さん。味噌煮やカレー、けんちん汁など、耳うどんのバリエーションが多彩です。

[ スポット名 ]

野村屋本店

[ 所在地 ]

栃木県佐野市相生町2819

[ お問い合わせ ]

TEL 0283-22-0396

[ 公式サイト ]

http://www.mimiudon.com/

暑くも寒くもなく、屋外にいるのが気持ちいい秋だからこそ、観光にレンタサイクルを利用してはいかがでしょう。「栃木市 観光総合案内所」では、1日400円で普通自転車をレンタル可能。歩くのはちょっと面倒なスポットでも、自転車なら気軽にスイスイと遊びに行けますよ。移動時間の短縮にもなるので、そのぶん観光に時間を費やせるのも◎です！

江戸時代を思わせる蔵造りの建物が並ぶ街並みを眺めながら、歴史や地域にまつわる話に耳を傾ける…そんな情緒あふれる体験が待っているのが「蔵の街遊覧船」です。乗船時間は約30分。栃木市の街中を流れる巴波川を、当時の舟運を再現した船でゆっくり進んでいくひとときは特別感でいっぱい！まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。

「蔵の街遊覧船」で栃木市の歴史に興味を抱いたら、ぜひ訪れていただきたいのが「塚田歴史伝説館」です。江戸時代に巴波川を利用した木材の舟運で財を成した塚田家の蔵を利用した資料館で、200点の展示物のほか水琴窟等の庭園や別荘も観覧できます。中でもロボット人形による蔵芝居「巴波川悲話」は見逃せません！

「栃木市 嘉右衛門町伝統的建造物群保存地区」は、見世蔵や土蔵など江戸末期から昭和前期ごろにかけての数多くの伝統的な建造物が今なお残っているエリア。どこか懐かしさが感じられ、ただそこに立っているだけでも穏やかな気持ちになります。歴史ある建物を活用したカフェや雑貨店なども多く、隠れ家的な名店を探す楽しさも魅力のひとつです。