一般公開されていない豪商の奥座敷にタイムスリップ
物外軒(ぶつがいけん)の茶室は、もともと猿田の萬屋三代目 長 四郎三(ちょう しろうぞう)氏によって、明治初期に渡良瀬川河畔の萬屋邸内に建てられました。この長 四郎三(ちょう しろうぞう)という人は、江戸にも聞こえるほどの豪商であったばかりではなく、漢詩、和歌、俳句、書画骨董の収集にも通じる教養人であったと伝えられています。
茶室は表千家(おもてせんけ)不白流(ふはくりゅう)の流れを汲むもので、木造平屋の切妻造(きりづまづくり)、三畳台目(さんじょうだいめ)の茶室と三畳の次の間、勝手、水屋からなり、建築に当たっては日本を代表する古筆鑑定家 古筆了仲(こひつりょうちゅう)の指導を受け、慎重を期したと言われています。春の一日、この茶室に佇むと幕末から昭和にかけて栄えた足利屈指の豪商の奥座敷にタイムスリップしたかのような雰囲気を感じることができます。
普段、一般公開されていませんが、期間中は無料で参観できます。
基本情報
住所 | 〒326-0814 栃木県足利市通6丁目3165 | |
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問い合わせ先 | 足利市文化課 TEL 0284-20-2230 | |
開催日時 | 開催期間 | 2024年10月の土曜日・日曜日・祝日 2024年11月の土曜日・日曜日・祝日 |
開催時間 | 9:00~16:00 | |
料金 | 無料 | |
アクセス | 電車・バス | JR両毛線足利駅北口から徒歩約20分 東武伊勢崎線足利市駅北口から徒歩約20分 |
車 | 東北自動車道佐野藤岡ICから約40分 北関東自動車道足利ICから約15分 |
開催場所
幕末から昭和時代前半にかけて栄えた足利屈指の豪商の庭園(国登録文化財)。