栃木県立博物館第138回企画展 「とちぎ江戸絵画（アート）の底力～珠玉の上野記念館コレクション～」

メジャーもマイナーも大公開！ 第Ⅰ期と第Ⅱ期で展示作品を総入れ替え！

宇都宮市の住宅街に佇む上野記念館は、学校法人宇都宮学園の創立者・上野安紹氏（1886～1930）の遺徳を偲び昭和51年（1976）に創設された私立博物館です。同館は栃木県指定文化財を含む豊かなコレクションを誇りますが、コロナ禍等の影響を受け、令和３年（2021）に休館となりました。本展覧会では、同館のコレクションの中から、江戸時代に描かれた栃木県ゆかりの絵画作品に注目し、県立博物館の所蔵・寄託作品もあわせて御覧に入れるまたとない機会となります。
また、第Ⅰ期と第Ⅱ期でテーマの視点を変え、展示作品を総入れ替えします。第Ⅰ期では、栃木県出身の幕府御用絵師・狩野(かのう)梅(ばい)春(しゅん)貞(さだ)信(のぶ)、宇都宮藩主・戸(と)田(だ)忠(ただ)翰(なか)小(こ)泉(いずみ)斐(あやる)や高(たか)久(く)靄(あい)厓(がい)といった、本県の江戸絵画史を語る上で欠かせないメジャーな画人の作品を中心に展示。第Ⅱ期では、靄厓をはじめとする画人たちを支援した豪商・大(おお)橋(はし)淡(たん)雅(が)と菊(きく)池(ち)教(きょう)中(ちゅう)の親子に注目し、さまざまな階層の人々の交流により育まれた江戸時代後期の文化のありさまを御紹介します。ぜひ、本展をとおして、魅力あふれる《とちぎ江戸絵画の底力》をお楽しみください。