都会の喧騒から離れたい・・・そんな時は日光国立公園の雄大な自然に包まれながら深呼吸してみませんか。都心から比較的近い日光国立公園は、広大なエリアには火山や湖、渓谷など普段は中々見られないような大自然、さらに歴史的文化遺産にも恵まれた、魅力あふれる場所です。ゆったり四季の花々を楽しみながら歩くのもよし、山岳トレッキングで絶景を堪能するのもよし、ウォーターアクティビティを思いっきり楽しむのもよし、そんな日光国立公園の楽しみ方をたっぷりご紹介します。
自然ガイドのツアーに参加して大自然を満喫しよう!
日光国立公園には自然ガイドの案内でしか辿り着けない滝、珍しい植物の群生地など、知られざる絶景スポットが多数存在しています。そんな奥深い自然の魅力を知り尽くすには、初心者から上級者まで参加できる現地の自然ガイドのツアーへ参加するのがおすすめです。
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日光エリア|日光国立公園の自然を満喫!ガイドおすすめのアクティビティ
世界遺産「日光東照宮」をはじめとする史跡、戦場ヶ原や鬼怒川温泉郷峡などの景勝地や温泉地を有する日光エリア。中禅寺湖や鬼怒川などの水資源に恵まれており、多彩な水上アクティビティが楽しめます!
那須エリア|那須エリアの四季を楽しむ、自然ガイドおすすめアクティビティ
避暑地として人気の那須高原をはじめ、ハイキングにぴったりの沼ッ原湿原や、文豪にも愛された渓谷美をもつ塩原渓谷など、四季を通じてさまざまなアクティビティを楽しめるフィールドが満載です!
大自然と歴史文化が織りなす美しい日光国立公園
日光国立公園は栃木・福島・群馬にまたがる総面積114,908haの国立公園で、大きく西は日光エリア、東は那須エリアに分かれており、那須火山帯に属する火山群と、火山活動の影響で生まれた温泉、湖沼、瀑布など、水と自然に恵まれた公園です。古くから人と自然が共存してきたため、人の生活圏のすぐ傍に大自然があり、町並から一気に山が迫ってくるダイナミックな光景は日光国立公園ならではです。
主要駅まではJRを初めとした鉄道や新幹線、直通の高速バスも運行されており、都心から約2時間でアクセス可能な立地にあるため、少し足を伸ばせば誰でも気軽に遊びに行くことができます。
国立公園とは?
国立公園は日本を代表する大自然を保護するという目的で、自然公園法に基づき国が指定しています。
日光国立公園は昭和9(1934年)に日本で一番最初の年に指定された国立公園のひとつです。
ビジターセンターには役立つ観光情報が満載
日光国立公園には各地にビジターセンターや自然博物館があり、公園内の自然や歴史文化がわかりやすく展示解説されています。
他にも、自然ガイドによる旬の自然散策ツアーや、公園内の素材を使用した工作体験など、大人から子供まで楽しめるイベントが各施設で開催されています。もっと自然を深く知りたい方は是非最寄りのビジターセンターへお立ち寄りください。
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神が宿る山々 日光・鬼怒川エリア
奈良時代より山岳信仰の拠点として、人々に存在が知られていた日光。人気のドライブルートであるいろは坂も、元は修験者が開拓した道でした。有名な日光東照宮を含む「日光の社寺」は歴史的価値がある建造物群と、これらを取り巻く文化的景観も含めて世界遺産に登録されています。
また、本州最大級の湿原や、100箇所以上の滝が存在しておりその中でも有名なものは日光四十八滝と呼ばれ愛されています。
日本一高い高層湿原の鬼怒沼は、鬼怒川の源流域にあり、その水はやがて利根川となり、首都圏の水源になるなど、多くの人の生活に深く関わっています。
展望台から雄大な自然の流れを一望
中禅寺湖の周辺は観光スポットが近い範囲に集まっており、日光に行くのであればまず押さえておきたい場所の1つです。季節の移り変わりを道中で感じられるほど標高差があるいろは坂の曲がりくねった坂道を登りきると現れる明智平には、男体山の周りに広がる中禅寺湖、そこから流れ落ちる華厳滝という、3つの名所がまとめて見ることができる風光明媚な展望台があります。
本州最大級の湿原群と、中心に佇む白樺の「貴婦人」
公園の北西部には湯ノ湖、湯川、戦場ヶ原、小田代ヶ原という本州最大級の湿原群があり、そのうち約240ヘクタールは「奥日光の湿原」としてラムサール条約により保全されています。
小田代ヶ原には「貴婦人」と呼ばれる1本の白樺の木があります。青々とした草原の中心に白い幹が佇む様子が美しいと多くの人が写真に納めました。運が良ければ、雨水が溜まった時だけ出現する幻の湖「小田代ヶ原湖」の水面に映り込む貴婦人を見ることができるかもしれません。
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日光エリアの四季の楽しみ方
春は桜の名所が盛りだくさん。古くから大事にされてきた名木も多く、日光山輪王寺の金剛桜の樹齢はなんと500年。金剛桜は山桜が突然変異したもので、大輪の白い花が咲き、香りが強いことが特徴の珍しい品種です。満開時は三仏堂の赤い堂舎に白い桜が映えとても綺麗です
夏の中禅寺湖周辺は8月でも平均気温が約23℃という、避暑地として人気のスポットです。時期によって早朝カヌーであたりにぼんやり霧がかかる中、波一つたたない静かな中禅寺湖で朝日が登るのを眺める、優雅なひとときを過ごすというアクティビティもあります。
秋は高低差の大きい地形の影響で紅葉シーズンが長く、白根山から鬼怒川までを約2ヶ月かけてゆっくりと染めていきます。時期が良ければ白根山の山頂に積もり始めた雪の白と、中腹の紅葉の朱色という美しいグラデーションを見られます。
冬の日光は滝が凍る程寒くなり、1-2月は氷瀑トレッキングが可能です。女峰山の中腹にある雲竜渓谷は高さ約100mの氷の壁がそびえたち、異世界のような光景が広がる中を散策できます。
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活火山の恩恵を受ける癒しの地 那須・塩原エリア
那須は茶臼岳を中心とした火山の恩恵で温泉地が各所に存在しており、1300年前から存在する県内最古の那須湯本温泉や、国民保養温泉地である板室温泉など、湯治場として栄えてきた歴史があります。
そんな癒しの地は皇族方にも愛され、公園近くには大正時代に御用邸が建てられており、沼ッ原湿原をお気に召された昭和天皇が、何度も足を運ばれたことが知られています。
また、山岳部にはカラマツをはじめとした針葉樹林やブナ・ミズナラの原生林など様々な種類の森が存在し、分水嶺も通っているため日本海側と太平洋側の植物が両方生育しており、多種多様な植物が集まる場所でもあります。
茶臼岳(那須岳)はロープウェーで初心者から上級者まで登れる火山
公園の最北端に位置する茶臼岳(那須岳)は現在も噴煙をあげる活火山ですが、9合目まではロープウェーも通っており初心者でも1時間半程度で登ることも可能です。岩石が転がるごつごつとした地面から熱い蒸気が噴出する様子は活火山ならでは。那須湯本温泉付近には殺生石と呼ばれる岩があり、美しい美女に化けて国を傾けさせようとした九尾の狐が退治された際に化けた姿で、近づく人や獣を殺すと言われていました。昔は濃度の高い火山ガスが溜まりやすい場所だった為このような伝説ができました。現在もこのあたりは硫黄の香りに包まれていますが、園路も整備されているため、安全に歩くことが可能です。
色とりどりのツツジが各地で群生
各地にツツジの群生地が存在しており初夏にはヤマツツジ、レンゲツツジ、ゴヨウツツジなど様々な種類のツツジが咲き乱れます。群生するツツジの種類によって全く違った光景を楽しめます。約23ヘクタールに渡ってヤマツツジが咲き誇る八幡園地や、約20万株ものレンゲツツジが集まる八方ヶ原ではあたり一面がピンクや朱色に染まり、国内最大級のゴヨウツツジの群生地のマウントジーンズ那須では真っ白に染まった花のトンネルを散策することができます。
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那須エリアの四季の楽しみ方
春は5月末に茶臼岳(那須岳)で「御神火祭」が開催されます。過去数回、茶臼岳の大噴火があったことから、山の怒りを鎮めるために行われる祭りで、大松明(御神火)の周りで白装束に九尾の狐面を被った人々による太鼓演奏が行われる空間は、とても幻想的な雰囲気となります。
夏は涼しい森を巡るのに最適な季節。那須ならではの自然景観を楽しむなら、流れる水が青白く輝くスッカン沢がおすすめです。高原山のカルデラが水源となっており、鉱物や炭酸など火山由来の成分が多く含まれているためこのような景色が生まれました。
秋の紅葉シーズンは各地に絶景スポットが存在しています。茶臼岳のロープウェーから360度の大パノラマを空中から一望するのもよし、塩原渓谷歩道をゆったりと歩きながらもみじ、ブナ、ミズナラなど、様々な種類の紅葉を1つ1つ眺めるのもおすすめです。
冬の雪深くなる時期は、ハンターマウンテン塩原やマウントジーンズ那須などのスキー場が賑わう他、美しい樹氷が見られることがあります。細い枝の一本一本まで凍り、あたり一面が銀世界になります。