ぬまっぱらしつげん

沼原湿原

那須塩原市

  • 歴史・文化・自然

2024年10月10日更新

栃木県の
このあたり!

那須エリア

さわやかな風が吹く湿原!

沼原湿原は、那須連山の日の出平(1,786m)と南端白笠山(1,719m)、その西にある西ボッチ(1,410m)との間にある標高1,230m、東西250m、南北500mの亜高山の湿原です。

植物は約230種確認されています。主なものは、春のザゼンソウ、ハルリンドウ、初夏のズミ、ニッコウキスゲ、コバイケイソウ、夏のノハナショウブ、アカバナシモツケ、初秋のタムラソウ、エゾリンドウなどで、湿原内に整備された木道を周回しながら楽しむことができます。

また、この辺りにはツキノワグマ、ニホンザルなどの哺乳類、オオジシギ、カッコウなどの多くの鳥類、そして水辺にはクロサンショウウオ、モリアオガエルなどの両生類が棲んでいます。昆虫類は、平地でも普通に見られるものから山地に生息するものまで数多く見られ、特に、多くの人が関心を持つチョウの仲間では、クジャクの羽根のような模様のあるクジャクチョウやふわふわと飛び回る大型で美しいアサギマダラなどを目にすることができます。

湿原の南側に1969(昭和44)年から発電用の上池として作られた沼ッ原調整池があります。これにより湿原は狭くなりましたが、自然環境への配慮がなされています。また、この工事によって湿原近くまで大型バスも含めた車の通行が可能となりました。

歴史的には、元禄8(1695)年に幕府の出資でこの地を通る“会津中街道”が開かれ、参勤交代にも4度使われたとの記録が残っています。また、那須岳の西側の山腹の泉源を信仰する「白湯山信仰」の行人道としてもここが使われました。湿原を北へ三斗小屋宿方面へ向かうと自然林の中に石仏がありますが、これは当時の名残です。

基本情報

住所 〒325-0111 栃木県那須塩原市板室
問い合わせ先 那須塩原市ツーリズム推進課 TEL 0287-62-7156
アクセス 電車・バス JR黒磯駅西口から関東自動車バスで約45分「奥那須自然休養林入口」下車徒歩約120分
東北自動車道黒磯板室ICから約40分
または東北自動車道那須ICから約50分

※例年12月1日上旬から翌年4月中旬まで、冬季積雪のため市道板室沼原線が通行止めとなり、沼原湿原まで通行できません。開通日は降雪の状況により遅れる場合があります。
駐車場情報 台数 普通車で約100台大型も可
料金 無料
備考 おすすめの時期
5月のザゼンソウやハルリンドウ、6月のズミやニッコウキスゲ、コバイケイソウ、7月のノハナショウブやアカバナシモツケ、8月のタムラソウやエゾリンドウなどの開花が見事で四季を通じて楽しめます。
関連リンク 那須塩原市HP

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